⑧ AI倫理と社会的課題 / 9. プライバシー
プライバシー・バイ・デザインとは
プライバシー・バイ・デザインとは、システムやサービスの企画・設計段階から、あらかじめプライバシー保護を組み込むという設計思想です。カナダ・オンタリオ州の情報プライバシーコミッショナーが提唱した7つの基本原則が国際的に参照されています。
この用語はG検定シラバスの「9. プライバシー」に含まれます。 章全体の用語は用語解説⑧(全45語)にまとまっています。
一言でいうと
あとから対策するのではなく、設計の最初からプライバシー保護を組み込む考え方です。
7つの基本原則
- 事前予防的であること:事後対応ではなく未然防止
- デフォルトでプライバシー保護:何もしなくても最大限保護される設定を標準に
- 設計への組込み:後付けせず中核に組み込む
- 機能性との両立:トレードオフにせず両立を目指す
- ライフサイクル全体での保護:取得から廃棄まで一貫して
- 可視性と透明性:検証可能にし説明責任を果たす
- 利用者中心:同意や選択の自由を尊重する
①〜③と⑦が特に押さえておきたい原則です。
後付けでは間に合わない
システムができあがってからプライバシー対策を加えようとすると、設計を大きく変える必要が生じます。コストも時間もかかり、結局は不十分な対応に終わりがちです。
最初から組み込んでおけば追加コストは大きく下がります。この発想はセキュリティ・バイ・デザインと完全に共通しています。
AI開発での実践
学習データの設計段階から次のような選択を検討します。
「集められるから集める」をやめることが出発点になります。
混同しやすい用語との違い
| 用語 | ポイント |
|---|---|
| プライバシー・バイ・デザイン | 設計段階からプライバシー保護を組み込む |
| セキュリティ・バイ・デザイン | 設計段階からセキュリティ対策を組み込む |
🎯 G検定での押さえどころ
- 設計段階からプライバシー保護を組み込む
- 7つの基本原則(事前予防・デフォルト保護など)
- カナダ・オンタリオ州のコミッショナーが提唱
⚠️ よくある誤りの選択肢
- 「プライバシー・バイ・デザインは運用開始後に保護策を追加する考え方である」→ 誤り。設計段階から組み込みます
この用語を覚えたら
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