センシティブ属性とは
センシティブ属性とは、人種・性別・宗教・障害の有無など、差別や不利益につながりやすい配慮が必要な属性です。入力変数から除外しても、他の特徴量から間接的に推測されるため、代理変数問題が生じます。
この用語はG検定シラバスの「10. 公平性」に含まれます。 章全体の用語は用語解説⑧(全45語)にまとまっています。
一言でいうと
差別につながりやすいため、扱いに特別な配慮が必要な属性のことです。
該当するもの
- 人種・民族・国籍
- 性別・性的指向
- 宗教・信条
- 障害の有無・病歴
- 年齢・出身地
個人情報保護法における要配慮個人情報と重なる部分が大きい概念です。ただし法律上の定義とは別に、公平性の文脈で使われます。
除外すれば済まない
「使わなければ差別しない」と考えたくなりますが、実際にはうまくいきません。
居住地域・購買履歴・通学した学校——こうした情報から属性が推測できてしまうためです。これを代理変数と呼びます。
むしろ属性を把握しておいたほうが、属性ごとの性能差を検証できるという考え方もあります。
扱いのジレンマ
公平性を検証するには属性データが必要です。しかし属性データを集めること自体がプライバシー上のリスクになります。
「公平性の検証」と「プライバシー保護」が衝突する——これはAI倫理における典型的なジレンマです。目的を限定した収集と厳格な管理で折り合いをつけます。
🎯 G検定での押さえどころ
- 人種・性別・宗教・障害の有無などが該当
- 除外しても代理変数から推測される
- 公平性の検証とプライバシー保護が衝突し得る
⚠️ よくある誤りの選択肢
- 「センシティブ属性を入力に含めなければ公平性は保たれる」→ 誤り。代理変数の問題があります
関連する用語
ご利用にあたって 本ページの内容は、JDLAが公開しているG検定シラバス2024や公式テキストなど、一般に公開されている情報をもとに独自に整理・解説したものです。実際の試験の出題内容を示すものではなく、また合格を保証するものでもありません。制度・法令・試験要項は変更されることがあるため、最新の情報は必ずJDLA公式サイトでご確認ください。