赤池情報量規準 (AIC)とは
AICとは、モデルの当てはまりの良さと複雑さを同時に評価する指標です。値が小さいほど良いモデルとされ、過学習を防ぐという考え方と結びついています。
この用語はG検定シラバスの「10. モデルの選択・評価」に含まれます。 章全体の用語は用語解説②(全62語)にまとまっています。
一言でいうと
「よく当たるか」と「複雑すぎないか」を同時に見て、モデルを選ぶための指標です。
定義
\( \mathrm{AIC} = -2\log L + 2k \)
\(L\) は尤度(データへの当てはまりの良さ)、\(k\) はモデルのパラメータ数です。
第1項は当てはまりが良いほど小さくなり、第2項はパラメータが多いほど大きくなります。つまり複雑なモデルにはペナルティがかかります。
なぜペナルティが必要なのか
パラメータを増やせば、当てはまりはいくらでも良くできます。しかしそれは過学習にほかなりません。
AICは複雑さに罰則を与えることで、当てはまりと単純さのバランスが取れたモデルを選べるようにします。この発想はオッカムの剃刀と同じ方向を向いています。
BICとの違い
BICも同じ目的の指標ですが、ペナルティ項にデータ数が入るためデータが多いほど複雑なモデルに厳しくなります。一般にBICのほうがより単純なモデルを選ぶ傾向があります。
使うときの前提
AICは同じデータに対して複数のモデルを比較するための指標です。データが違えば値を比べても意味がありません。
また、AICの値そのものに「良い・悪い」の絶対的な基準はありません。あくまで候補どうしの相対比較に使う点を押さえておきましょう。
混同しやすい用語との違い
| 用語 | ポイント |
|---|---|
| AIC | ペナルティは 2k。BICより緩い |
| BIC | ペナルティは k log n。データ数が多いほど厳しい |
🎯 G検定での押さえどころ
- 値が小さいほど良いモデル
- 当てはまり(尤度)と複雑さ(パラメータ数)を同時に評価
- BICよりペナルティが弱い
⚠️ よくある誤りの選択肢
- 「AICは値が大きいほど良いモデルを表す」→ 誤り。小さいほど良いモデルです
- 「AICは当てはまりの良さだけを評価する」→ 誤り。複雑さも同時に評価します
📘 もっと深く学ぶ
- 数式レベルまで踏み込んだ解説 → 医療AIナビ「確率モデルにおけるパラメータ推定」(E資格向け)
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