エージェントとは
エージェントとは、環境を観測し、自分で行動を選び、環境に働きかける主体のことです。知覚 → 意思決定 → 行動というループを持つ存在として定義され、とくに強化学習の枠組みで中心的な役割を担います。
この用語はG検定シラバスの「1. 人工知能の定義」に含まれます。 章全体の用語は用語解説①(全54語)にまとまっています。
一言でいうと
まわりの状況を見て、自分で行動を決めて動く主体のことです。
知覚・意思決定・行動のループ
エージェントは、次の3つを繰り返す存在として整理されます。
- 知覚(観測):センサなどを通じて環境の状態を受け取る
- 意思決定:受け取った状態をもとに、次にとる行動を選ぶ
- 行動:選んだ行動を実行し、環境に変化を与える
行動によって環境が変わると、エージェントは再びその状態を観測します。この閉じたループが、エージェントという考え方の核心です。
強化学習における位置づけ
強化学習では、学習する主体をエージェント、その外側すべてを環境と呼びます。エージェントは環境から状態を受け取り、行動を返し、その結果として報酬を受け取ります。
この「エージェント・環境・状態・行動・報酬」という5つの言葉の関係は、強化学習の問題設定そのものです。アルファ碁であれば、エージェントが囲碁AI、環境が盤面、行動が着手にあたります。
マルチエージェント
複数のエージェントが同じ環境に存在し、協調したり競争したりする状況をマルチエージェントと呼びます。自動運転車どうしや、対戦ゲームのプレイヤーどうしが例にあたります。
また、エージェントはソフトウェアに限りません。センサとモータを備えたロボットも、環境を観測して行動する以上エージェントです。身体を持つことの意味は身体性で議論されます。
🎯 G検定での押さえどころ
- エージェントは「知覚 → 意思決定 → 行動」のループを持つ主体である
- 強化学習ではエージェント/環境/状態/行動/報酬の関係で押さえる
- エージェント=ソフトウェアとは限らない(ロボットなど物理的な存在も含む)
⚠️ よくある誤りの選択肢
- 「エージェントとはソフトウェアのプログラムだけを指す」→ 誤り。ロボットなど物理的な存在も含みます
- 「エージェントは環境から独立して行動を決める」→ 誤り。環境の観測にもとづいて行動を選びます
📘 もっと深く学ぶ
- 数式レベルまで踏み込んだ解説 → 医療AIナビ「強化学習の基礎 — 用語と枠組み」(E資格向け)
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