G検定は本当に「調べながら」解けるのか|1問41秒の現実とJDLA規約【2026年版】

「G検定は自宅受験だから、調べながら解けばなんとかなる」——よく聞く話です。ですがこれを信じて対策を後回しにすると、本番で確実に時間が足りなくなります。2026年から試験時間が短縮され、1問あたり約41秒になりました。この記事では、時間の現実と、規約上どこまでが認められているのかを整理します。

結論:調べる前提では、時間が足りません

先に結論をお伝えします。

G検定は「調べながら解く試験」ではありません。
知識で即答できる問題を増やしておき、迷った数問だけを確認する——これが現実的な戦い方です。

「自宅受験だから楽」というイメージが先行していますが、時間の設計がそれを許していません。まず数字を見てください。

数字で見る「1問41秒」

現在のG検定の試験時間と出題数は、JDLAの公式案内で次のように示されています。オンライン試験はかつて120分でしたが、短縮されました。

  オンライン試験 会場試験
試験時間 100分(従来は120分) 120分
出題数 145問程度 145問程度
1問あたり 約41秒 約50秒

オンライン試験は100分=6,000秒。これを145問で割ると、1問あたり41.4秒です。

従来の120分から20分削られたことで、単純に1問あたり8秒ほど余裕がなくなりました。この差は、終盤になるほど効いてきます。

41秒で、実際に何ができるか

「41秒」と言われてもピンとこないと思いますので、内訳に分解します。

動作 目安
問題文を読む 約15秒
選択肢を4つ読む 約15秒
判断して選ぶ 約10秒
残り ほぼゼロ

※読む速度には個人差があります。あくまで感覚をつかむための目安です。

つまり、問題を読んで答えるだけで41秒は使い切ります。ここから資料を開き、用語を探し、内容を読んで理解する——という作業を挟む余地は、物理的にありません

⚠ 「1問だけなら調べられる」の落とし穴

実際にやってみると分かりますが、1問調べるのに1〜2分はかかります。これは3〜5問分の時間です。10問調べたら、20問分の時間が消えます。

そして怖いのは、調べているあいだも試験時間は進み続けることです。「あと少しで分かりそう」と粘っているうちに、確実に取れるはずだった後半の問題に手が回らなくなります。

規約で明確に禁止されていること

時間の話とは別に、規約上どこに線が引かれているのかも確認しておきましょう。ここは推測ではなく、条文で確かめられる部分だけをお伝えします。

まず前提として、試験中に手元の資料を見てよいかどうかについて、JDLAは一般公開されているページで明示的な案内をしていません。公式のよくある質問にも、資料参照や検索の可否に関する記載は見当たりませんでした。「公式に許可されている」と書いている情報を見かけても、その根拠は確認したほうがよいということです。

一方で、明確に条文として存在する禁止事項があります。G検定の受験サイト利用規約には、禁止事項として次の内容が定められています。

⚠ 試験問題を「外に出す」行為は明確に禁止されています

利用規約の禁止事項には、「本サービス上で提供される試験問題の全部もしくは一部において、漏えいにつながる一切の行為、またはそのおそれのある行為(文書、口頭、電子的データ、機械によるいかなる形式での保存、変更、複製、配布、送信、公開、出版等)」が挙げられています。

つまり、問題文を保存する・複製する・外部に送信する行為は、はっきりと禁止対象です。「おそれのある行為」まで含まれている点にも注意してください。

生成AIに問題文を入力することについて

ここは正確にお伝えします。規約に「生成AI」や「ChatGPT」という語は出てきません。そのため「生成AIの使用は規約違反だ」と断定することはできません。

ただし、生成AIに問題文を入力する行為は、問題文を外部サービスへ「送信」し、そこに「保存」されうる行為です。これは前述の「漏えいにつながる一切の行為、またはそのおそれのある行為」に触れる可能性があります。

手軽にできてしまうぶん、線を意識しないまま踏み越えやすいところです。そもそも1問41秒では現実的な手段になりませんので、避けておくのが無難です。

会場試験は前提がまったく違います

会場試験(Onsite)はテストセンターでの受験となり、私物の持ち込みができません。手荷物はロッカーに預け、筆記用具やメモ用紙は会場で配布されたものを使う形になります(メモ用紙は試験後に回収されます)。

オンライン試験のつもりで会場試験に申し込むと、前提が根本から変わります。どちらで受験するかは、申し込み時に必ず確認してください。

💡 結論はシンプルです

規約の細部を読み込むより、「問題文を外に出さない」「判断に迷う行為はしない」の2つを守るほうが確実です。そして、そもそも41秒しかない試験で、外部に頼る余裕はありません。規約の内容や運用は変更される可能性がありますので、受験前には必ずJDLA公式の最新の規約・試験要項をご自身で確認してください。

手元資料の現実的な使い方

そのうえで、規約の範囲内で手元の資料を用意する場合、どう使うのが現実的かをお伝えします。

ポイントは1つです。「調べるため」ではなく「確認するため」に使うこと。

① 事前に「自分でまとめたもの」を使う

市販のテキストをそのまま開いても、目的のページにたどり着けません。自分で作った1〜2枚のまとめ——年号、人名、紛らわしい用語の対比表など——のほうが、はるかに速く目的にたどり着けます。

そして、作る過程そのものが最良の勉強になります。実は、まとめを作り終える頃には、見なくても答えられるようになっていることが多いです。

② 見るのは「思い出せそうで出てこない」ときだけ

まったく知らない問題を資料で解こうとしても、41秒では届きません。知識としては入っているが、あと一歩思い出せない——この状態のときだけ、確認は効果を発揮します。

③ 「使うのは◯問まで」と先に決めておく

時間切れは、たいてい予定外に確認を始めたことから起きます。確認するのは5問まで、と決めて臨むだけで、時間の破綻はかなり防げます。

時間配分の設計(2周方式)

時間内に解き切るための、シンプルで確実な方法をお伝えします。2周に分けることです。

段階 やること 目安時間
1周目 即答できる問題だけを確実に処理。迷ったら即マークして次へ 70〜80分
2周目 マークした問題に戻る。ここで初めて確認する 15〜25分
最後 未回答がないか確認(空欄を残さない 5分

最大の要点は、1周目で絶対に立ち止まらないことです。分からない問題に時間を使うより、確実に取れる問題を1問でも多く拾うほうが、点数への貢献は大きいです。

また、空欄は必ず埋めてください。選択式である以上、選べば当たる可能性がありますが、空欄は確実に0点です。

この時間感覚は、通しで解かないと身につきません

「1問41秒」は、頭で理解しても体感が伴いません。本番と同じ145問を通しで解くと、どこで時間を失うかがはっきりします。当サイトのG検定実践模試は本番同形式の145問。図解つきの解説を全問に用意しています。

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結局、勝負は本番前についています

ここまでを踏まえると、結論はシンプルです。

本番でできることは、ほとんどありません。41秒という制約のなかでは、試験当日にできるのは「準備してきたものを出すこと」だけです。

逆に言えば、事前の準備で結果はほぼ決まります。やることは3つです。

何を使って準備するかはG検定の参考書レビューに、学習の進め方はG検定合格へのロードマップにまとめています。分野別の用語は試験内容の解説ページで確認できます。

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即答できる用語を増やすことが、そのまま時間の余裕になります。公式LINEでは「医療AI用語事典(100語)」をページ内検索つきで無料配布しています。移動時間の確認にお使いください。

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まとめ

要点を振り返ります。

「調べられるから大丈夫」という前提を外して準備を始めた人から、確実に受かっていきます。41秒という数字を頭に入れておくだけで、勉強の優先順位は変わるはずです。

📚 補足(2026年8月4日時点)

・試験時間(オンライン100分/会場120分)および出題数(145問程度)は、日本ディープラーニング協会(JDLA)公式の「G検定のよくある質問」の記載にもとづきます
・禁止事項の条文は、G検定の受験サイト利用規約(禁止事項)の記載にもとづきます
・会場試験の受験環境については、テストセンター方式に関する各所の案内を参考にしています
※規約の内容および運用は変更される場合があります。受験前に必ずJDLA公式サイトで最新の試験要項および利用規約をご確認ください。本記事は不正行為を推奨するものではありません。

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「医療×AI」を専門とする現役AIエンジニア。医療現場での経験をもとに、医療AIの最新情報やAI資格対策を発信しています。E資格・G検定・Generative AI Test合格済み。

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