G検定対策
④ ディープラーニングの要素技術 / 21. スキップ結合

ResNetとは

ResNetとは、スキップ結合(残差接続)を導入し、勾配消失問題を緩和することで100層を超える非常に深いネットワークの学習を可能にしたモデルです。残差学習という考え方がG検定対策として重要です。

この用語はG検定シラバスの「21. スキップ結合」に含まれます。 章全体の用語は用語解説④(全60語)にまとまっています。

一言でいうと

層を飛び越える経路を作ることで、非常に深いネットワークの学習を可能にしたモデルです。

層を深くすると起きていた問題

層を深くするほど表現力は上がるはずですが、実際にはある深さを超えると訓練データの誤差すら悪化するという現象が起きていました。

これは過学習ではありません。勾配消失問題によってそもそも学習が届かなくなっていたのです。

ResNetのスキップ結合。入力xを層を飛び越えて加算するため、層は差分F(x)だけを学べばよく、勾配も届きやすい
赤い経路がスキップ結合(残差接続)。出力は F(x)+x となり、層は差分だけを学べばよくなる。勾配もこの経路をそのまま逆流できるため、100層を超えても学習が進む。

スキップ結合という解決

ResNetは、いくつかの層を飛び越える経路を追加しました。入力がそのまま先の層へ渡されます。

この経路があると、勾配が層を経由せず直接前へ届くため、深くしても学習が進みます。

また各ブロックは「入力からの差分(残差)」だけを学べばよくなります。これが残差学習です。「何もしない」が簡単に表現できるため、層を増やしても性能が落ちにくくなります

その後への影響

スキップ結合の発想はCNNにとどまらず、Transformerなど現代のモデルに広く取り入れられています。深いネットワークを成立させる基本部品の1つです。

どれだけ深くなったか

ResNet登場以前は20層程度が限界とされていました。ResNetは152層という当時としては桁違いの深さで高い精度を達成しました。

この成果によって「深さは正義」という方向性が確立し、以降のモデル設計に大きな影響を与えました。WideResNetのように「幅」を広げる派生も生まれています。

🎯 G検定での押さえどころ

  • スキップ結合(残差接続)を導入
  • 勾配消失問題を緩和し100層超を可能にした
  • 差分だけを学ぶ残差学習という考え方

⚠️ よくある誤りの選択肢

  • 「ResNetは層を浅くすることで学習を安定させた」→ 誤り。深いまま学習できるようにした手法です
  • 「深くすると誤差が悪化するのは過学習が原因である」→ 誤り。勾配が届かなくなることが主因です

📘 もっと深く学ぶ

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