⑧ AI倫理と社会的課題 / 18. AIガバナンス
トレーサビリティとは
トレーサビリティとは、データ収集、前処理、モデル選定、学習、運用までの全過程を遡って追跡可能な状態に保つことです。問題発生時の原因究明と説明責任を果たすために不可欠です。
この用語はG検定シラバスの「18. AIガバナンス」に含まれます。 章全体の用語は用語解説⑧(全45語)にまとまっています。
一言でいうと
どの工程で何が行われたかを、あとからたどれる状態にしておくことです。
追跡する対象
- データ:来歴とバージョン
- 前処理:どんな加工を施したか
- 学習:設定・使用したデータ・実行者
- デプロイ:どのモデルをいつ本番に反映したか
- 推論:どの入力にどう応答したか
工程がつながって初めて「この判断はこのモデル、このデータに由来する」と示せるようになります。
なぜ必要になるのか
- 問題の原因究明:誤判断がどこから来たかを特定する
- 説明責任:外部への説明の根拠になる
- 監査:検証の対象そのもの
- 法的な対応:データの適法性を示す
後から集めようとしても記録がなければ再構成できません。最初から残す設計が必要です。
データの来歴との違い
| 用語 | 範囲 |
|---|---|
| データの来歴 | データの出所と加工の記録 |
| トレーサビリティ | 収集から運用まで全工程の追跡可能性 |
来歴はトレーサビリティの一部を構成します。MLOpsの仕組みで自動的に記録を残す形が主流になっています。
混同しやすい用語との違い
| 用語 | ポイント |
|---|---|
| データの来歴 | データの出所と加工の記録 |
| トレーサビリティ | 収集から運用まで全工程の追跡可能性 |
🎯 G検定での押さえどころ
- 収集から運用まで全過程を追跡可能にする
- 原因究明と説明責任のために不可欠
- データの来歴はその一部を構成する
⚠️ よくある誤りの選択肢
- 「トレーサビリティは、データの出所さえ記録していれば確保できる」→ 誤り。前処理・学習・デプロイ・推論まで全工程が対象です
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