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3割は不合格になる試験です
まず数字を確認します。E資格の合格率は例年65〜75%前後で推移しています。 直近のE資格2026年第1回は、受験者1,317名に対して合格者911名、合格率69.17%でした。
つまり3割前後は不合格になっています。しかもこれは、JDLA認定プログラムを修了した人だけが受験した中での数字です。 誰でも受けられる試験の3割とは意味が違います。準備をしてきた人が、それでも3割落ちる。それがこの試験です。
ですので、まず「自分だけが特別に駄目だった」という受け止め方は事実に合いません。 ここから必要なのは、落ち込む時間ではなく、何が足りなかったかを特定する作業です。 幸い、そのための材料は結果通知の中にあります。
最初に確認すべきは「認定プログラムの修了日」
勉強計画より先に、これを確認してください。この記事で最も重要な部分です。
⚠️ 受験資格には2年の期限があります
E資格の受験資格は「JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること」です。
修了から2年以内なら、講座を受け直さずに再受験できます。しかし2年を過ぎると、もう一度どこかの認定プログラムを修了しなければ受験できません。
認定プログラムは数万円から50万円近くまで幅がありますので、期限切れの影響は小さくありません。
やることは単純です。修了証や受講記録を開いて、修了日を確認する。そして次のように整理します。
| 修了日からの経過 | 受験できる回 | 戦い方 |
|---|---|---|
| まだ1年以内 | 次回以降、あと2〜3回ある | 腰を据えて弱点を潰せる |
| 1年半以上経過 | 次回が最後の可能性 | 次回に全力を集中する |
| 2年を超えた | 認定プログラムの再修了が必要 | 講座選びからやり直す |
「次がラストチャンスかどうか」で、かける時間もお金の考え方も変わります。 ここを把握しないまま勉強を再開すると、あとから計画を組み直すことになります。最初に5分かけて確認する価値があります。
次回の日程と、かかる費用
E資格は例年2月と8月の年2回実施されています。8月に受験した方であれば、次は翌年2月が目安です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施回数 | 年2回(例年2月・8月) |
| 試験形式 | 120分・多肢選択式・104問(前回実績)程度/会場でのCBT方式 |
| 受験料 | 一般33,000円/学生22,000円/JDLA会員27,500円(税込) 再受験でも毎回必要です |
| 受験資格 | 認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了 |
次回まで約半年あります。これは、原因を分析してから計画を組み直すのに十分な長さです。 直前2週間で慌てて詰め込むのとは、使える時間の質がまったく違います。
💡 シラバスの改定に注意
E資格のシラバスは改定されることがあります。前回と同じ教材をそのまま使う前に、 出題範囲に変更がないかを公式で確認してください。 範囲が変わっていれば、その差分だけを追加で埋める作業が必要になります。
原因を4つに切り分ける
E資格の結果通知には、分野ごとの得点率が示されます。これが分析の材料です。 合格基準そのものは公開されていませんが、どこが弱かったかは自分で読み取れます。
得点率の形を見ると、不合格の理由はおおむね4つのパターンに分かれます。
| パターン | 得点率の見え方 | 本当の原因 |
|---|---|---|
| ① 全体的に不足 | どの分野も一様に低い | 単純に学習量が足りていない |
| ② 特定分野の穴 | 1〜2分野だけ極端に低い | その分野を後回しにしていた |
| ③ 時間切れ | 後半に並ぶ分野が低い | 知識ではなくペース配分の失敗 |
| ④ 実装で失点 | 理論は取れているのに総合が届かない | コード読解の問題を落としている |
この切り分けが要です。③と④は、知識を増やしても解決しません。 時間切れの人がテキストを読み直しても、次回また時間切れになります。 コードで落としている人が理論の暗記を増やしても、同じ問題をまた落とします。
💡 ③時間切れは自覚しにくい
120分で104問程度、1問あたり約69秒です。
見直しの時間を取ろうとすれば、実質は1問1分弱で処理し続ける必要があります。
「解けたはずの問題があった」「最後は焦って選んだ」——心当たりがあれば、これは知識の問題ではありません。
本番形式で時間を計って解く練習が、そのまま対策になります。
パターン別・立て直しの優先順位
① 全体的に不足していた場合
教材を替えるのではなく、1冊を回す回数を増やすのが基本です。 半年あるので、前半3か月でインプットを一巡させ、後半3か月を演習に充てる配分が組めます。 学習時間の目安は、プログラミングや数学の基礎がある方で100〜150時間、初学者で200〜300時間です。
② 特定分野に穴があった場合
最も立て直しやすいパターンです。落ちた分野だけに時間を集中してください。 得点が取れていた分野は、直前に確認する程度で維持できます。 分野別の解説は試験内容解説にまとめてあります。
③ 時間切れだった場合
やるべきは知識の追加ではなく、時間を計った通し演習です。 特に計算問題は「解ける」と「70秒以内に解ける」が別物になります。 頻出の計算は手順を固定して、考えずに手が動く状態まで持っていくのが近道です。 計算問題の頻出パターンにまとめています。
④ コード読解で落としていた場合
E資格はコードを書く試験ではなく、読んで答える試験です。 104問(前回実績)程度のうち1〜2割が実装に関する問題で、ここを丸ごと落とすと総合点に効いてきます。 対策は、フレームワークの実装コードを読み解く練習に絞ることです。 無料のPyTorch読解コース(全12レッスン)を公開していますので、ここから入れます。
弱点がどこにあるかを、まず測る
本番形式の実践模試をnoteで公開しています。理論100問と、コード読解に絞った全52問の2種類。全問に解説をつけているので、失点の原因を「知識不足」「時間切れ」「コード読解」に分類できます。🔥 随時セール開催中。
次回までのスケジュール
次回まで約半年ある前提で、無理のない配分を示します。1日あたりの時間は人によって違うので、期間の比率として見てください。
| 時期 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 最初の2週間 | 結果通知の分析/修了日の確認/計画づくり | やる範囲を確定させる |
| 〜3か月目 | 弱点分野の集中的な立て直し | 落ちた原因を消す |
| 4〜5か月目 | 全分野の演習/コード読解の強化 | 取れる分野を落とさない |
| 直前1か月 | 時間を計った通し演習の反復 | ペース感覚を体に入れる |
申込の期限にも注意してください。受験には事前の申し込みが必要で、締切は試験日より前に来ます。 「勉強に集中していたら申込を逃した」は、実際に起こりうる失敗です。カレンダーに入れておくことをおすすめします。
認定プログラムの期限が切れていた場合
第2章の確認で「2年を超えていた」となった方向けの話です。もう一度、認定プログラムを修了する必要があります。 残念な状況ですが、選び直せるという面もあります。
認定プログラムは16社前後が提供しており、価格帯は24,500円から495,000円までと非常に幅があります。 同じ「受験資格が得られる」という結果に対して、20倍近い開きがあるということです。 前回と同じ講座を選ぶ理由は、必ずしもありません。
選び直すときに見るべき点を挙げます。
- 前回の不合格の原因を埋められるか……コードで落ちたなら実装演習が厚い講座、理論なら解説の充実した講座
- 受講期間と修了要件……次回の試験日に修了が間に合うか。課題提出が必要な講座もあります
- 教育訓練給付金の対象か……一部の講座は専門実践教育訓練給付金の対象です。条件を満たせば負担が変わります
- 費用と目的の釣り合い……高額な講座には転職支援などが付くことがありますが、受験資格だけが目的なら過剰かもしれません
⚠️ 修了のタイミングから逆算する
受験資格は「試験日の過去2年以内に修了」です。申し込んだ時点ではなく、修了した時点が基準になります。 講座には受講期間があり、課題の提出や確認テストが修了要件になっている場合もあります。 次回の試験日から逆算して、いつまでに修了できるかを必ず確認してください。
落ちたあとにやりがちな失敗
失敗①:原因を調べる前に教材を買い直す
いちばん多いパターンです。不合格の悔しさは行動に向かいやすく、その行き先が「新しい参考書」になりがちです。 しかし時間切れで落ちた人が新しい参考書を買っても、次回また時間切れになります。 買うかどうかは、原因を特定したあとに決めてください。
失敗②:全分野を最初からやり直す
取れていた分野まで最初から回すのは、量の割に効果が薄い進め方です。 得点できた分野は維持するだけでよく、時間は落とした分野に寄せるべきです。 「全部やり直す」は一見まじめですが、限られた時間の配分としては最適ではありません。
失敗③:認定プログラムの期限を確認しない
最も痛い失敗です。2年の期限を過ぎてから気づくと、講座の費用がもう一度かかります。 しかも講座には受講期間があるので、思い立ってすぐ受験できるわけでもありません。 第2章に戻って、必ず修了日を確認してください。
まとめ
- 合格率は例年65〜75%前後(2026年第1回は69.17%)。3割前後は不合格になる試験
- 最初にやるのは勉強ではなく認定プログラムの修了日の確認(受験資格は試験日の過去2年以内)
- 次回は約半年後。受験料は再受験でも毎回必要
- 結果通知の分野別得点率から、原因を4つに切り分ける
- 時間切れと実装での失点は、知識を増やしても直らない
- 教材の買い直しと全分野のやり直しは、原因を特定してから判断する
不合格という結果は、「どこが足りないか」という情報が手に入った状態でもあります。 初回受験のときには持っていなかったものです。 次回は、そこだけを狙って準備できます。半年という時間は、その作業には十分な長さです。
学習の全体像は独学で合格する勉強法、 当日の立ち回りは試験当日の流れと持ち物にまとめてあります。
📚 補足(2026年9月1日時点)
※本記事はJDLAが公開している試験概要・結果発表の情報にもとづいて構成した学習方法の提案であり、試験問題の内容を示すものではありません。また合格を保証するものではありません。 試験日程・受験料・受験資格・出題範囲は変更される場合がありますので、受験にあたっては必ず JDLA公式サイトで最新情報をご確認ください。