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E資格は「会場受験」──まず全体像をつかむ
E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)は、自宅からオンラインで受けるG検定とは違い、各地の指定試験会場に出向いて受験します。運営はピアソンVUEというテスト配信事業者で、パソコンで解答するCBT(Computer Based Testing)方式です。
まず、試験の基本情報を整理しておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験方式 | 各地の指定試験会場でのCBT(パソコン受験) |
| 試験時間 | 試験本体は120分(会場での総枠は135分。詳しくはセクション4) |
| 出題数・形式 | 100問程度・知識問題(多肢選択式) |
| 受験資格 | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること |
| 受験料 | 一般 33,000円/学生 22,000円/会員 27,500円(税込) |
| 2026年 第2回 | 2026年8月28日(金)〜8月30日(日) |
試験は3日間の日程が設けられていて、そのなかから日時と会場を選んで予約します。座席には限りがあるため、希望の日程で受けたい場合は早めの予約が安全です。
💡 受験資格は「2年以内の修了」に注意
E資格は誰でも受けられる試験ではなく、JDLA認定プログラムの修了が前提です。しかも試験日の過去2年以内という期限があります。以前に修了した方は、その修了日が有効期間内かどうかを申し込み前に必ず確認してください。
当日の持ち物──本人確認書類2点が最重要
当日の持ち物で、これだけは絶対に外せないというものがあります。本人確認書類です。しかも1点ではなく、有効な書類が2点必要とされています。
⚠ 本人確認書類が足りないと受験できません
会場では受付で本人確認が行われます。ここで規定を満たす書類が揃っていないと、受験できずに終わってしまう可能性があります。受験料は決して安くありませんし、次の試験まで数か月待つことになります。準備の段階でいちばん時間をかけるべきはここです。
組み合わせの例としては、顔写真付きの公的な書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)を1点目に、氏名が確認できる書類(健康保険証やクレジットカードなど)を2点目にする形が一般的です。学生の方は学生証を使える場合があります。
ただし、「どの書類が有効と認められるか」は運営側の規定によります。有効期限が切れていないか、記載されている氏名が申し込み時の情報と一致しているかも確認が必要です。手元の書類で足りるかどうかは、必ず申込サイトの規定を読んで判断してください。旧姓のままの書類しかない、といったケースは事前の問い合わせが確実です。
また、学生料金で申し込んだ場合は、該当する学生証の持参が求められます。割引で申し込んだのに証明できない、という事態は避けたいところです。
会場で「借りるもの」と「持ち込めないもの」
ここが、事前に知っているかどうかで当日の落ち着きが変わるポイントです。E資格の会場では、筆記用具もメモ用紙も自分で用意しません。会場から貸し出されます。逆に言えば、自分の道具は一切使えません。
| 道具 | 当日の扱い |
|---|---|
| 電卓 | 画面上の一般電卓のみ使用可。自分の電卓は持ち込めません |
| メモ用紙 | 会場提供のホワイトノート1枚 |
| 筆記用具 | 会場提供の速乾性水性ペン2本 |
| 私物全般 | 試験室内へ持ち込み不可(ロッカー等に預ける) |
この3点は、対策の仕方にも影響します。順番に見ていきます。
電卓は「画面上のもの」=操作感が普段と違う
使えるのは画面上の一般電卓です。関数電卓ではありませんし、使い慣れた自分の電卓でもありません。マウスで数字を押していく操作は、思っている以上に時間を取られます。
ここから導かれる対策はシンプルで、電卓に頼らず暗算と手計算で処理できる状態にしておくことです。E資格の計算問題は、桁の大きな数値を延々と計算させるものより、式の構造を理解していれば整理できるものが中心です。日頃の演習から「まず式を整理してから数を入れる」癖をつけておくと、当日の負担が減ります。
メモは1枚──書きなぐると足りなくなる
提供されるのはホワイトノート1枚です。100問程度を解く試験で使える計算スペースとしては、決して余裕がある量ではありません。
おすすめは、1問ごとに大きく書き散らさず、領域を区切って使うことです。行列の形(shape)の確認や、公式を書き出して整理するといった用途に絞り、不要になったら消して使い回す前提で臨むと安心です。なお、会場によって運用が異なる場合もあるため、足りなくなりそうなときは試験官に確認するのが確実です。
私物は持ち込めない=飲み物も時計も手元に置けない
スマートフォンや時計、飲み物といった私物は試験室に持ち込めません。時間の確認は画面上の表示で行うことになります。腕時計を見る癖がある方は、画面のどこに残り時間が出るのかを最初に確認しておくとペースを掴みやすくなります。
また、会場に着いてから私物を預ける手間が発生します。荷物が多いほど時間がかかるので、当日の荷物は少なめにしておくのが無難です。
実は120分ではない──総135分の内訳
ここは意外と知られていない部分です。「E資格は120分の試験」と覚えている方が多いのですが、会場で拘束される試験の枠は総135分とされています。
⏱ 総135分の内訳
NDA(守秘義務契約)への同意・アンケート:15分
試験本体:120分
つまり、着席してすぐに問題が始まるわけではありません。最初に守秘義務への同意やアンケートを済ませてから、120分の試験がスタートします。
この15分を知らないと、どうなるでしょうか。着席して「さあ始まる」と身構えたところで規約の同意画面が出てきて、ペースを乱されます。逆に把握していれば、この15分を呼吸を整える時間として使えます。
試験本体の120分は、開始してから独立してカウントされます。前半の同意やアンケートに時間をかけたからといって、解答時間が削られるわけではありません。ただし、ここで慌てて読み飛ばすと、後から気になって集中が乱れます。落ち着いて進めてください。
受付から退出までの流れ
当日の動きを時系列で並べておきます。
- 会場到着──試験開始時刻の15分前までには到着しておく必要があります。遅刻すると受験できない可能性があるため、交通の余裕は多めに見ておきます
- 受付・本人確認──本人確認書類2点を提示します。署名などの手続きが入ることもあります
- 私物をロッカー等に預ける──スマートフォン、時計、上着、飲み物などを預けます
- 入室・着席──指定された座席に着き、会場提供のホワイトノートとペンを受け取ります
- NDA同意・アンケート(15分の枠)──守秘義務への同意とアンケートに回答します
- 試験開始(120分)──100問程度を解いていきます
- 終了・退出──解答を終えたら、指示に従って退出します。メモ用紙は持ち帰れません
受験結果は当日その場では確定せず、後日JDLAから通知されます。会場を出た瞬間に合否が分かる試験ではないので、その前提で予定を組んでおくとよいでしょう。
⚠ 試験内容は口外できません
受験前にNDA(守秘義務契約)へ同意します。出題された問題の内容をSNSやブログに書くことはできません。「どんな問題が出たか」を発信したくなっても、そこは控えてください。当サイトでも、試験問題そのものには触れない方針で運営しています。
本番形式で「時間内に解き切る」訓練を
当日の段取りが分かったら、あとは本番と同じ形式で解く練習です。理論100問とコード特化52問の実践模試を用意しています。どちらも全問に解説つきで、間違いの原因を分類しながら弱点を潰せます。
時間配分の現実──1問あたり約70秒
120分で100問程度。単純に割ると、1問あたり約72秒です。見直しの時間を確保するなら、実質は1問1分前後で処理していく感覚になります。
この数字が意味するのは、「迷った問題に時間をかけると、後半で確実に足りなくなる」ということです。3分悩んだ問題が1問あると、その裏で2問分の時間が消えています。
💡 当日のルールを1つだけ決めておく
「30秒考えて方針が立たなければ飛ばす」。これを事前に決めておくだけで、体感がまるで変わります。人間は本番で「もう少しで解けそう」と思うと粘ってしまうので、粘らない基準を先に決めておくのが有効です。
計算問題は特に注意が必要です。画面上の電卓はマウス操作になるため、普段より時間がかかります。式の形を見た瞬間に「これは計算するより選択肢を絞ったほうが速い」と判断できると、大きな時間の節約になります。
時間配分の詳しい考え方や、直前期に何をどの順で仕上げるかについては、E資格2026#2 直前対策ガイドにまとめています。あわせて読んでみてください。
前日までにやっておくこと
当日の朝に慌てないために、前日までに片付けておきたいことを挙げます。
- 本人確認書類2点を財布に入れる──有効期限と氏名の一致もここで確認
- 会場の場所と経路を調べる──最寄り駅からの徒歩ルートまで見ておくと安心です
- 到着時刻を逆算する──開始15分前が必須なので、さらに余裕を持って30分前到着を目安に
- 認定プログラムの修了日を確認──試験日の過去2年以内に収まっているか
- 荷物を減らす──私物はすべて預けることになります
- 睡眠を優先する──直前に詰め込むより、判断力を保つほうが点数に効きます
最後の項目は精神論に見えるかもしれませんが、100問を120分で処理する試験では、集中力の低下がそのまま失点につながります。前夜に新しい教材へ手を出すより、早く休むほうが合理的です。
⚠ 最新情報は必ず公式で確認してください
本記事は執筆時点(2026年7月)の公開情報をもとに整理したものです。持ち込みルール・本人確認書類の要件・試験時間の構成は変更される場合があります。受験前に必ず、JDLA公式サイトおよび申込先であるピアソンVUEの案内ページで最新の規定をご確認ください。
まとめ──当日は「知っているか」だけで差がつく
ここまでの内容を整理します。
- E資格は会場受験のCBT。2026年第2回は8月28日〜30日の3日間から選択
- 本人確認書類は2点必要。ここが揃わないと受験できない可能性がある
- 電卓は画面上の一般電卓のみ。自分の電卓は持ち込めない
- メモはホワイトノート1枚、ペンは2本。いずれも会場提供
- 私物は試験室に持ち込めず、時間確認は画面上で行う
- 試験は120分だが、会場での総枠は135分(NDA・アンケート15分を含む)
- 会場には開始15分前までに到着。結果は後日JDLAから通知
試験当日の段取りは、知っていれば何ということもありませんが、知らないまま会場に入ると小さな驚きが積み重なって集中を削られます。実力を出し切るための準備として、前日にもう一度この記事を読み返してもらえたら幸いです。
持ち物と流れが整理できたら、残りは中身の仕上げです。分野別の総復習ポイントはE資格の試験内容解説に、手を動かして確認したい項目はAI学習シミュレータ集にまとめています。どちらも無料で使えます。
受験されるみなさんが、当日いつもどおりの力を出せますように。
📚 参考にした情報(2026年7月19日確認)
・JDLA公式「E資格とは」(試験時間・出題数・受験資格・受験料・日程)
・ピアソン・プロフェッショナル・アセスメント「JDLA Deep Learning for ENGINEER」(総試験時間の内訳・本人確認書類・持ち込み規定・到着時刻)